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『第67回全国学校給食研究協議大会』秋田県で開催!

学校における食育の推進と学校給食関係者の資質の向上を図るため、秋田県において、全国から学校給食関係者が参加し、2日間にわたり『「生きる力」をはぐくむ食育の推進と学校給食の充実~食で学ぶ おいしい!楽しい!嬉しい!~』を主題として、研究討議が以下の内容で行われました。

1.大会概要

  1. 主題
    『「生きる力」をはぐくむ食育の推進と学校給食の充実』~食で学ぶ おいしい!楽しい!嬉しい!~
  2. 趣旨
    学校における食育を推進する上で重要な役割を担う学校給食の在り方について研究協議を行い、併せて学校給食関係者の資質の向上を図る。
  3. 開催日
    平成28年11月10日(木)・11日(金)
  4. 開催地
    秋田県秋田市
  5. 主催
    文部科学省、秋田県教育委員会、秋田市教育委員会、全国学校給食会連合会、公益財団法人秋田県学校給食会
  6. 後援
    秋田県小学校長会、秋田県中学校長会、秋田県高等学校長協会、秋田県学校給食協議会、秋田県学校栄養士会、秋田県PTA連合会

2.全大会概要

  1. 文部科学省説明
    演題:「学校給食を活用した食育の推進」
    文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課
    健康教育・食育課長/和田 勝行、食育調査官/横嶋 剛、学校給食調査官/齊藤 るみ
  2. 特別講演
    演題:「子どもたちの未来をつくる学校給食」
    講師:ベリッシモ・フランチェスコ氏(料理研究家、株式会社ビリオネア代表取締役社長)

【展示会場の様子】

【大会お弁当 「まんず、あがってたんせ~」】

 3.分科会

  1. 開催日
    平成28年11月11日(金)
  2. 各分科会と研究主題
    (1)第1分科会 小学校における学校給食を中心とした食育の在り方
    研究主題「学校給食を教材として活用し、小学校における食育を推進するためにはどのようにしたらよいか」
    (2)第2分科会 中学校における学校給食を中心とした食育の在り方
    研究主題「学校給食を教材として活用し、中学校における食育を推進するためにはどのようにしたらよいか」
    (3)第3分科会 学校経営における食育の在り方
    研究主題「学校経営の中に食育を位置付け、栄養教諭を活用しながら食育を推進するためにはどのようにしたらよいか」
    (4)第4分科会 学校給食における地場産物・国産食材の活用方策
    研究主題「学校給食において、地場産物・国産食材の納入体制の整備及び活用を推進するためには、どのようにしたらよいか」
    (5)第5分科会 学校給食における食物アレルギー対応の在り方
    研究主題「食物アレルギーに対応した学校給食の提供及び個別的な相談指導はどのようにしたらよいか」
    (6)第6分科会和食を中心とした献立の提供と栄養管理の在り方
    研究主題「和食を中心とした献立作成と児童生徒の実態に基づく栄養管理を行うためにはどのようにしたらよいか」
    (7)第7分科会 学校給食における衛生管理及び危機管理の在り方
    研究主題「安全かつ安心な食材の選定及び衛生管理や危機管理を徹底するためにはどのようにしたらよいか」

 4.大会参加者のまとめ

秋田県において寒さが募るなか開催された今回の大会では、初日に行われた全体会にて文部科学省説明「学校給食を活用した食育の推進」と題し、文部科学省初等中等教育局 健康教育・食育課 和田勝行課長、横嶋 剛食育調査官、齊藤るみ学校給食調査官から、食育の推進についてお話がありました。その中の1つ「つながる食育推進事業」では、食を取り巻く環境が大きく変化する中、子供たちの食に関する課題を解決するには、学校内で校長を始め、栄養教諭、全教職員などが連携すると共に、家庭での取り組みも必要であり、学校と家庭とが連携することで、子供たち自身の食の自己管理能力を育成していくという内容でした。

さらに2日目の分科会の研究発表でも、家庭との連携を進め、子供たちの食の自己管理能力の育成のために取り組まれた事例が紹介されました。

保護者への啓発のために食育セミナーを実施したり、児童個人ごとの成長曲線のデータを毎月配布するなど、児童と保護者から意識を高められたと好評を得ている取組や、地域と連携した地場産物の積極的な活用、また咀嚼計・カロリースケール・塩分計を活用し数値を子供たちに見せることで、子供たち自身が食に興味を持ち自発的に意識し行動するようになった成果が報告されていました。

研究発表では、学校・家庭・地域での連携によって、家庭での食育も広がり、子供たちが食への興味を深め、子供たち自身食の自己管理能力が育まれる成果が示されており、地域の食文化の継承にもつながるたいへん意義深いものでした。今後も学校・家庭・地域が連携して取組むことによって、さらなる食育の推進と充実につながっていくことを願っています。