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『食物アレルギー対応の「子ども食堂」!』専門家グループにより開始

今月6日、滋賀県守山市の市社会福祉協議会調理室で、食物アレルギーを持つ子ども達を対象とした「子ども食堂」が初めて開催されました。

食物アレルギーのある子どもや家族が、安心して食事を楽しみながら、お互いの同じ悩みを気軽に話し合える場にしてほしいと、「子ども食堂スマイルシード」が主催し、滋賀県立小児保健医療センターの看護師らの働きかけにより、実現しました。

県立小児保健医療センターでは年に4回、患者達を対象にアレルギー教室を開催している。しかし講義が中心で、参加者達が仲良くなるような雰囲気ではなかった。

ボランティア団体「スマイルシード」は、県立小児保健医療センター看護師の笹畑美佐子さんを代表とし、2017年11月に結成された。小児アレルギーの専門資格で患者の相談を聞く「小児アレルギーエデュケーター」を持つ看護師や、栄養士、日本アレルギー学会認定の専門医達で構成されている。県立小児保健医療センターの講義の雰囲気を知る笹畑さんの発案を基に、「スマイルシード」は食物アレルギーを持つ子ども達を対象とした「子ども食堂」の実現に向け、準備を進めてきた。

今年1月6日の初開催日には、県立小児保健医療センターの患者17人や、その家族39名が参加した。この日のメニューは、プルコギ・肉団子スープ・キノコの炒め物・りんごの5品。

卵、乳、小麦、エビ、カニ、そば、落花生の特定原材料7品目を使わず、また事前申告があったキウイ、メロン、マンゴー、ゴマなど15種類の食材を除いた。調理前に丁寧に調理台など洗浄し、具材を細かくするなど食べやすさにも配慮した。

2回目は3月24日、同場所にて開催予定で、チキンカレーやサラダを提供する予定。対象は県立小児保健医療センターの通院者に限るが、4月以降の開催時には広く参加を募る方針。

学生や地元企業などが運営に携わることで、全国で「子ども食堂」の活動の広がりがみられます。

農林水産省が全国274団体の「子ども食堂」を対象に行った調査によると、【アレルギーの原因となる食品を除いた別メニューを提供する「子ども食堂」は19%】、【あらかじめ代表的なアレルゲンを除いたメニューを提供する「子ども食堂」は9.9%】と、まだまだ食物アレルギーがある子どもを受け入れる「子ども食堂」は少ない状況です。

今後更に、色々な団体が関わって参入することで、「子ども食堂」の活動がさらに広がっていくことが望まれます。

※関連記事
2017年12月28日付 SN見聞録
「地元企業による「こども食堂」 冬休み中は毎日開店」
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2017年8月9日付 SN見聞録
「学生が運営に携わる「子ども食堂」の活動が広がっています」
http://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/12966

2017年6月16日付 SN見聞録
「子ども達の安全や成長を見守る「こども食堂」」
 ~大阪教育大附属池田小の卒業生が開設~
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2016年7月14日付 SN見聞録
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 ~学校で朝食提供や、「こども食堂」の運営が広がっています~」
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