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北海道医師会「コロナ禍の健康リスク対策、牛乳・乳製品の摂取」推奨

北海道医師会は、コロナ禍に伴う体重の増加や虚弱高齢者の拡大を挙げ、その予防策として「牛乳・乳製品の摂取」を推奨し、健康生活に役立つリーフレット「健康る・る・る」Vol.107をホームページに公開しました。

「健康る・る・る」は、北海道医師会が1988年から発行している情報誌で、道内の病院や医院、保健所、公共施設などで掲示・配布し、正しい健康知識普及に努めている。

今号Vol.107では、最新の調査結果をもとに「主に働き盛り世代」と「主に高齢者世代」の「新しい日常(生活習慣)に潜む健康リスク」をテーマに掲げた。

【主に働き盛り世代に潜む健康リスク】

・新型コロナウイルス感染拡大後、3人に1人は体重が増加。そのうち約半数は体重が3キロ以上増加
・新型コロナウイルス感染拡大後、新たに診断された病気の上位は、高血圧、脂質異常症、腰痛症、歯周病、糖尿病、肥満症など、多くが「コロナ太り」に関連。
(日本生活習慣病予防協会 2021年10月調査 全国の40~60代男女3,000人対象)

【主に高齢者世代に潜む健康リスク】

・フレイル(虚弱)は、加齢とともに心身の活力(筋力・認知機能・社会とのつながりなど)が低下した、健康と要介護の中間的段階。
・コロナ禍の不活発な生活により、体重減少、歩く機能の低下、転倒増加など、フレイル状態の高齢者が増えていることが、自治体の調査などで報告されている。
(神戸市調査 2021年8月発表 75歳以上の市民対象ほか)

コロナ太りや、コロナフレイルの予防対策として、多様な食品を組み合わせたバランスの良い食事や適度な身体活動、口腔内のケアとともに「牛乳・乳製品の摂取」を推奨し、「牛乳摂取」の推奨理由も、科学的根拠に基づき説明されている。

【主に働き盛り世代 コロナ太りをリセット!】

・世界的な医学誌で、牛乳・乳製品を1日2回以上摂取する群は、メタボ(内臓脂肪症候群)の有病率が低く、しかも低脂肪乳より全脂肪乳で成績がよいこと
・最新の疫学研究で、牛乳を週に7~12杯(毎日1杯相当)飲んでいる女性は、週2杯未満の女性に比べ、脳伷塞(脳卒中)の発症リスクが半減していること
(詳細は、2021年12月16日付:「牛乳1日1杯で日本人女性の脳梗塞予防の可能性」発出 の見聞録をご参照下さい)

【主に高齢者世代 コロナフレイルをストップ!】

・日本の疫学研究から:フレイルの保有リスクは、牛乳・乳製品摂取が「少ない」群を1とした場合、「多い」群は0.37に低下
・豪研究チームの臨床試験から:高齢者介護施設の入居者を対象に、牛乳・乳製品の提供回数を増やしたところ、転倒は11%、骨折は33%減少

詳細は、以下 北海道医師会のアドレスから確認できます。
http://www.hokkaido.med.or.jp/hokkaido/rururu26.html#tabs-11

「健康る・る・る」Vol.107は、以下アドレスより確認できます。
http://www.hokkaido.med.or.jp/hokkaido/pdf/rururu_no26.pdf