2018.05.21
全国で相次ぐ 学校給食費無料化の実施ご紹介
当SN見聞録(2018年3月2日付)で、福島県相馬市の全小中学校における給食費無料化実施の取組をご紹介いたしましたが、学校給食を通した「食育」が改めて見直される中、2018年4月以降、全国で学校給食費無料化の実施が相次いでいます。以下にご紹介します。
1.徳島県神山町(かみやまちょう)
2018年4月より、町立の小学校2校と中学校1校の給食費、また保育所2ヶ所の主食費を無料化。小中学校一律の無料化は県内初めての試み。
町内の小中学校の給食は、町の学校給食センターで一括調理している。
昨年の2017年度までは、材料費や配送費などを合わせた給食費として1食当たり小学校280円、中学校310円を保護者から集めていた。
2.山梨県身延町(みのぶちょう)
2018年4月より、小中学校の給食費を無料化。
子育て世代の支援を目的として、町内の学校に通う生徒、児童が対象。
3.千葉県芝山町(しばやままち)
2018年4月より、保護者の経済的負担を軽減し、教育の充実、食育の推進、少子化対策及び子育てを支援することを目的として、学校給食費を無料化。
※芝山町ホームページ
http://www.town.shibayama.lg.jp/0000002552.html
4. 滋賀県豊郷町(とよさとちょう)
2018年4月から、小中学校の給食費を無料化。中学校の給食費無料化は県内初で、小学校は長浜市に続き2例目となる。
豊郷町の年間負担は、3校計約700人分の約3750万円。
5. 福島県喜多方市(きたかたし)
2018年5月2日の臨時市議会で関連する補正予算案が可決され、小中学校の給食費の半額を補助する事業を始めることとなった。
福島県内13市の中で、この4月から無料化となった相馬市に続き、2例目の取り組みとなる。
これまで1食当たりの保護者負担は、小学校が285円~290円、中学校が335円~346円だったが、100円台となる。
2018年度市内の小中学校には、約3400人が在籍しており、1年間の給食費総額は約1億8500万円と見込んでいる。その中で、補助金として今年度は約8500万円を計上。
市は2年間継続する方針で、事業の効果を検証し、市民の意見を聞きながら、その後の事業展開を検討する予定。
学校給食費無料化が進む共通の背景には、子ども達の健康を願う一方、少子化・過疎化をくいとめるための対策としても、地方の自治体が真剣に検討して実施されています。