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カップ麺容器を植物由来プラスチックに切り替え予定 日清食品

日清食品ホールディングスは、「カップヌードル」ブランドの商品で使用するカップ麺の容器を、植物由来のバイオマスプラスチックを使用した「バイオマス(※)ECOカップ」に切り替えることを発表しました。

切り替えは2019年12月から順次開始し、2021年度中には全量の切り替えを完了する予定としています。

日清食品ホールディングスでは、2008年から、再生可能資源である植物由来の紙を7割、匂い移りを防ぐなどの理由で石油由来のプラスチックを約3割使った容器「ECOカップ」を使用している。

2019年12月からは順次、従来の「ECOカップ」が持つ断熱性や保香性を維持しながら、サトウキビ由来の植物性樹脂「バイオマスポリエチレン」を 1~2割使用する環境配慮型容器「バイオマスECOカップ」に切り替える。その為、数十億円を投じ製造設備を整える。

「バイオマスECOカップ」は従来の「ECOカップ」に比べて、1カップあたりの石油由来のプラスチック使用量はほぼ半減となり、焼却時の二酸化炭素の排出量を16%削減できる。

即席麺世界シェア2位の日清食品ホールディングスが、植物由来の容器や包装の導入を広げることは、あらゆる食品業界への波及効果が大きいと言えるでしょう。

※:バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」です。

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2019年6月3日付 SN見聞録
「ペットボトル100%再生に向けて『清涼飲料業界プラスチック資源循環宣言』」
https://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/13073