2022.02.07
文部科学省「オミクロン株に対応した学校における新型コロナ対策の徹底について」通知
文部科学省は、令和4年2月4日付で、オミクロン株への置き換わりに伴い10代以下の感染者数の増加が急速に進んでいることや、オミクロン株はデルタ株に比べ、感染性・伝播性が高い等の現時点までに得られたオミクロン株に係る知見など現下の状況を踏まえ、学校における感染症対策で特に取り組んでいただきたい事項等をまとめ、全国の教育委員会などに通知しました。概要は以下の通りです。
1.基本的な感染症対策の強化・徹底
(1)日々の健康観察の徹底
・発熱や倦怠感、喉の違和感などの風邪症状があり、普段と体調が少しでも異なる場合には、児童生徒等・教職員ともに自宅での休養を徹底すること。
・児童生徒等の登校時に、健康観察表などを活用し、検温結果及び健康状態を把握すること。
(2)換気の徹底
・密閉を回避するため、気候上可能な限り、常時換気に努めること。また、エアコンは室内の空気を循環しているだけで、室内の空気と外気の入れ替えを行っていないことから、エ
アコン使用時においても換気は必要であること。
・飛沫感染を防ぐため、児童生徒及び教職員は、身体的距離が十分とれないときや換気が不十分と思われる場などでは原則としてマスクを着用すること(不織布マスクを推奨)。
(3)給食時の感染対策の徹底
・給食等の食事をとる場面での感染症対策については、衛生管理マニュアル第3章の3.の
記載事項を踏まえ、食事の前後の手洗いの徹底、席の配置の工夫、大声での会話を控える、食事後の歓談時におけるマスクの着用などの対応をとること。また、飲食の場面では感染リスクが高まるとされていることから、十分な換気を行うこと。
2.具体的な活動場面ごとの感染症対策について
オミクロン株による感染が急速に拡大している現下の状況においては、以下に記載する(1)及び(2)に示す内容については、特に感染リスクが高い教育活動であるため、衛生管理マニュアル上のレベルにとらわれずに、基本的には実施を控える、又は、感染が拡大していない地域においては慎重に実施を検討すること。
(1)各教科等
「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動」のうち特にリスクが高いものについては基本的に控える、又は、感染が拡大していない地域では実施を慎重に検討すること。児童生徒が運動を行っていない際は、可能な限りマスクを着用することとしているが、現下の全国的なオミクロン株の感染拡大の時期においては、衛生管理マニュアル上のレベルにとらわれずに、基本的に同様の対応とすること。
(2)部活動等
以下に記載する活動については特にリスクが高いため基本的に控える、又は、感染が拡大していない地域では実施を慎重に検討すること。
・密集する活動や近距離で組み合ったり接触したりする運動
・大きな発声や激しい呼気を伴う活動
・学校が独自に行う他校との練習試合や合宿等
3.教職員による抗原簡易キットの活用
感染者の早期発見を通じた学校における感染拡大防止策として、学校が保有する抗原簡易キットを教職員が一定数持ち帰り、発熱等の症状がある場合に、自宅等で必要に応じて利用することは差し支えないこと。
4.重症化のリスクの高い児童生徒等への対応等
医療的ケアを必要とする児童生徒等(以下「医療的ケア児」という。)や基礎疾患等がある児童生徒等の中には、重症化リスクが高い者も含まれていることから、これらの児童生徒等が在籍する学校においては、主治医の見解を保護者に確認の上、個別に登校を判断すること。
5.幼稚園における感染症対策
幼稚園においては、各園における感染症対策の一層の徹底を図ること。幼児については、本人の調子が悪い場合や、持続的なマスクの着用が難しい場合は、無理して着用させる必要はないこと。
6.分散登校・オンライン学習等の実施
学校全体の臨時休業とする前に、地方自治体や学校設置者の判断により、児童生徒等の発達段階等を踏まえた時差登校や分散登校、オンライン学習を組み合わせたハイブリッドな学習形態を実施することが求められること。
なお、学校の臨時休業は、地域の感染状況を踏まえて、学校設置者が、学校の状況を見て機動的に判断するものであるが、学校で感染者が発生していない学校全体の臨時休業については、児童生徒等の学びの保障や心身への影響等を踏まえ、慎重に検討する必要があること。
詳細は、以下 文部科学省のアドレスから確認できます。
https://www.mext.go.jp/content/20220204-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
また、文部科学省より通知の「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」の資料一覧は、下記URLから確認できます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index.html