1. HOME
  2. 知る・学ぶ
  3. SN見聞録
  4. 消費者庁 食品表示基準の一部改正案に関する意見募集 くるみの表示義務化へ

印刷する

消費者庁 食品表示基準の一部改正案に関する意見募集 くるみの表示義務化へ

消費者庁は2022年10月13日、アレルギー物質として加工食品に表示を義務付ける品目に「くるみ」を加えるとした食品表示基準の一部改正案を作成、ホームページ上で公表し、広く国民の皆様の意見を募集しています。

改正案の概要は、以下の通り。

1.アレルギー原因物質を含む食品である「くるみ」については、現在、表示を推奨する品目としているが、即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査の結果等(※)から表示が必要との方針を得たため、アレルギー表示の対象品目である特定原材料として「くるみ」を追加することとする。

2.今後、厚生労働省による安全性審査を経て、エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)を産生させるために遺伝子組換えが行われたなたねに由来する食品が国内に流通することが見込まれることから、遺伝子組換え表示制度における特定遺伝子組換え農産物としての表示の対象に当該なたねを追加することとする。

2022年10月13日(木)から同年11月12日(土)まで、パブリックコメントを募集し、本年度中にも内閣府の消費者委員会食品表示分に諮問する予定ということです。

詳細は、以下 消費者庁のアドレスから確認できます。
https://www.caa.go.jp/notice/entry/030517/

消費者庁が2022年3月に発表した「令和3年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」によると、即時型アレルギーの原因となった食物の割合は、1番が鶏卵(33.4%)、2番が牛乳(18.6%)、3番が木の実(13.5%)で、木の実の中で1位である「くるみ」は全体の7.6%と最多で半数以上をしめている。