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かむ力と咀嚼習慣は肥満に関係する 小学4年生1403人調査で判明 大阪大学

「早食い」は太る原因といわれています。「食べる早さと肥満の相関は、子供にも当てはまるのだろうか。」この課題に対し、大阪大学 大学院 歯学研究科の池辺一典教授らの研究グループが、大阪市の9~10歳の児童 小学4年生1,403人を対象にかむ力と食べ方を2023年度に調査し、2025年3月に、国際医学誌に論文が掲載されました。

研究グループは、大阪市の9~10歳の児童1,403人を対象に、特殊なガムをかんでもらい、ガムの色の混ざり具合や唾液の出方などを分析し咀嚼能力を測定した。また咀嚼習慣については、アンケートを行い評価し、肥満度との相関関係を分析した。

分析では、すべての参加者において、肥満と性別・早食い・咀嚼能力低下との間に、それぞれ有意な関連が認められた。

早食いと咀嚼能力低下の両方に該当する子は、男女とも肥満との関連性が認められ、特に男児ではその他の分析結果の3倍に上った。

この結果から研究グループは、「9~10歳の児童において、早食い・口一杯の食事・および咀嚼能力の低下は、とくに男子で肥満と関連していた。さらに肥満との関連は、早食いと
咀嚼能力の低下を組み合わせた場合に高かった」と結論付けています。

詳細は、下記のアドレスより確認できます。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/60494

■原著論文
https://pmc.carenet.com/?pmid=40064459