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プラスチック代替品 家電製品に採用の方向へ パナソニック

2019年7月8日パナソニックは、数年内に冷蔵庫などの家電製品にプラスチックの代替品として活用できる、新しい樹脂素材を採用していく方針を発表しました。

パナソニックは、このほど「セルロースファイバー」と呼ばれる植物性繊維を業界最高水準となる55%含んだ樹脂素材を開発した。

この新素材は、プラスチックを超える強度を持つのが特徴で、使用後は可燃ゴミにできる。また、色が白く、自由に着色できることも利点で、色のある家電製品にも使用しやすい業界初の素材でもある。

パナソニックは、この新素材を数年内にプラスチックの使用量が多い冷蔵庫や掃除機などの家電に採用することを目指している。ただ、開発した新素材の生産コストは通常のプラスチックを大きく上回るため、他社と協業しながら、プラスチックが多く使用されている日用品にも広げ、生産量を拡大していくことで、コストを下げることを目指す。

順調に普及すれば、生産能力拡大のための設備投資も検討するとしている。

2019年6月のG20大阪サミットでは、2050年までに海洋プラスチックによる汚染をゼロにする目標で合意しました。

生物への影響が指摘される廃プラスチックの海洋流出を抑えるため、石油由来のプラスチックの使用量の削減が世界的に求められている中、脱プラスチックの動きが、日用品から家電製品などにも広がりはじめています。

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