株式会社 ＳＮ食品研究所

この度、ダイボウホールディングスのレーヨン事業子会社のダイワボウレーヨン株式会社は、現状より海中で20倍以上速く分解されるレーヨン繊維「e：CORONA」を開発し、2019年8月中に発売を開始すると発表しました。

パルプを原料とするレーヨンを土や海の中に置くと、バクテリアが二酸化炭素（CO2）と水に分解する。海は土よりもバクテリアが少なく、分解されにくい。ダイワボウレーヨンは、パルプを固めて繊維にする際、強度を保ちながら隙間を増やすことで分解されやすくした。

ベルギーの測定機関 OWS(Organic Waste Systems)において、レーヨン繊維「e：CORONA」を、28日間にわたり海水中での生分解試験を実施したところ、高い生分解性（※）が確認される試験結果を得ることができた。一般的なレーヨンよりも2割ほど速く分解されるという。

プラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、植物由来のレーヨンの特徴を生かして、食品などの包装資材としての利用など、広く市場開拓を進めていく取組が始まります。

※生分解性：物質が微生物によって分解される性質であること。

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