株式会社 ＳＮ食品研究所

兵庫県明石市は、来年2020年4月から、子育て世代の経済的な負担を減らすために、所得にかかわらず明石市内の公立中学校の給食費を無料とする方針を打ち出しました。

財源については、2019年10月から国の幼児教育・保育を無償化に伴い、明石市がこれまで独自に実施していた第2子以降の保育料無償化の年間約7憶5千万円の財政負担がなくなるため、それを活用することとしています。

明石市は、2018年4月から市内の公立全13中学校で給食を導入し、給食センターで調理している。（詳細は、当SN見聞録2018年5月21日付「中学校給食の実施に向けた、各地域の取組を紹介します！」をご参照下さい）現在、中学校の給食費は一人あたり月額4,900円で、明石市全体では、合計約3憶5千万円となる。

一方、小学校の給食は一人あたり月額4,340円で、明石市全体では、合計約6憶7千万円となり、幼保無償化で財政負担がなくなる年間約7憶5千万円を基に、小中学校の両方の学校給食費を賄うことはできないため、高校受験等の教育費が必要な中学校の給食費負担を優先した。

また、成長が著しい中学校給食を無償化にすることで、貧困対策を含め「食のセーフティーネット」の役割も果たし、将来的には小学校の給食費無償化も検討するとしている。

明石市によると、中学校の学校給食費無償化の取組は、兵庫県内では相生市やたつの市で実施されているが、明石市と同様の人口20万人以上の中核市や、それ以上の規模の自治体では、全国でも初めてということです。

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