2021.11.15
昨春の小中学校の一斉休業 コロナ抑制効果は確認できず 学習院大学が調査
学習院大学法学部の福元 健太郎 教授らの分析結果より、2020年春の小中学校の一斉休業は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する効果が確認できなかったことが明らかになりました。
学習院大学、米ミシガン大学、静岡大学との共同研究で科学学誌ネイチャー・メディシン「No causal effect of school closures in Japan on the spread of COVID-19 in spring 2020」電子版(※1)に論文が掲載されました。
臨時休業を実施した市区町村と、実施しなかった市区町村とで人口10万人当たりの新規感染者数を比べても統計的な違いがなく、感染者を減らす効果を確認できなかった。
このことから、臨時休業は児童生徒の学習の遅れなどさまざまな副作用を社会にもたらすだけに、福元教授らは今後感染が拡大に向かったとしても慎重に再検討すべきだとしています。
※1 「No causal effect of school closures in Japan on the spread of COVID-19 in spring 2020」電子版原文
https://www.nature.com/articles/s41591-021-01571-8