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「壊れる食卓」「壊れる心と身体」を治すには?

文芸春秋(03.10月)に掲載されたアサツーデイ・ケイ200Xファミリーデザイン室長岩村暢子氏の30~40代主婦の家庭の驚くべき食事内容や生活習慣の実態は、その後各方面で衝撃をもって取り上げられ、岩村氏いわく「今日の家庭の変容の中で最も深刻な事は、衣・食・住・遊の食が家族の中で最下位になった事で、学校の栄養教諭制度も遅すぎたくらいだ。現代の家族の食の崩れを契機として、長年大切にしてきた人間としての生活意識が問われているといっても過言ではない。」更に 女子栄養大学香川芳子学長は「食の教育を健康維持のために学ばなければ、日本全体が病人だらけになり、医療費が果てしなく高騰して、将来日本の経済基盤さえ揺らぐ。学校給食は日本の宝で、世界一。毎日ある給食の時間にたとえ1分間でも毎回話せばかなりの効果がある。子供から家庭を変えたい。きちんと教えておけばその子はやがて親になる。」と力説される。

食卓を囲む原風景のない非行少年は人間関係の不信感やつまづきをなかなか払拭出来ず、更正にたいへん時間がかかるという実態から、学校給食を通じて温かくきめの細かい食の教育がもっと普及すれば、子供たちの心身の健康が護られ、人間と しての生活意識の復活と、今日の凄惨な青少年の犯罪減少にも大いに効果がある筈です。