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中国の国内で、日本の学校給食制度が高く評価されています!

3月13日、中国四川省成都市の成都七中実験学校の小学部の食堂で使用されている食材にカビが生えていた問題から、中国国内で日本の学校給食制度に注目が集まり称賛の声が上がっています。それらの内容を簡単に、ご紹介します。

1.東方網(2019.3.14)ニュースサイト

日本の学校給食センターでは、給食を調理する際に手術室並みの衛生基準が用いられていると紹介している。

日本の学校給食を作る厨房は、どんなレストランよりも清潔であり、しかも厳格な衛生管理体系のもとで調理が行われている。

給食センターの調理員は、調理を開始する前に「チェックシート」を使って自身の健康状態を確認した後、問題がなければ、手の洗浄と消毒をする。
手を洗う際は石鹸を使用する上に、ブラシを使って爪の中まできれいに洗浄するとし、外科手術を行う前の洗浄・消毒と同じレベル。

洗浄・消毒は人に限ったことではなく、例えば野菜に付着した泥なども、必ず調理ゾーン外で洗浄して泥などを落とした上で、調理ゾーンに持ち込まなければならない。

2.証券時報網(2019.3.20)記事

日本の学校給食は、単に食べるだけではなく、教育の一環として位置づけられ「食育」が実施されていることに着目している。

また、現在の学校給食制度を確立した課程について紹介し、日本の学校給食は一つの制度として継続され、数十年かけて絶えず充実していったことで、日本人にとっては当たり前の、中国人が羨むものになっていると紹介している。

単に食事の問題を解決するだけでなく、食を通じて、子ども達に良い生活習慣や社交能力を身につけさせる教育の一環として位置づけられている。

現在の日本の学校給食制度が確立されたのは、戦後であるが、戦前の1932年に国策として初めて学校給食が実施され、当時は貧困児童を対象としたものであった。
戦後の物資不足に苦しむ中、日本政府が連合国軍司令部の協力の下、各学校に給食用物資を分配し、全国的な学校給食制度導入への動きがスタートした。
その後も、様々な紆余曲折を経て、1954年に「学校給食法」が成立され、現在まで続く日本の学校給食制度が確立されたとしている。

中国では、日本のような学校給食制度はなく、昼食は帰宅してすませるか、学校に併設された食堂で食べるケースが多い様です。それだけに、日本の学校給食は「子ども達が自ら準備と配膳をし、席について一緒に食べる」姿や、学校給食を通じて、日本の子ども達は【自分達が何を食べているのか、どのような栄養があるのか】といった知識や、食事のマナーを学び、健康につながる食習慣を身に着ける「食育」のすべてが、驚くべきことで素晴らしい取組だと主張しています。

中国でも「栄養制度」という栄養バランスの取れた食事を学校で提供する取組が一部で始まってはいますが、まだ日本のような「食育」の取組は始まっていないと言えます。

現在、中国が力を入れている「子ども達の素質を向上させる教育」には、日本の学校給食制度から学ぶ必要があると、高く評価されています。

※関連記事
2013年2月22日付 SN見聞録
「米国ワシントンポスト紙に日本の学校給食が詳しく掲載されました!」
https://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/8629

2011年8月5日付 SN見聞録
『海外メディアから絶賛された「なでしこジャパンのW杯優勝」』
https://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/2492