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廃棄される学校給食の余りをお弁当に再利用! アメリカの小学校の取組

2019年3月末から、アメリカのインディアナ州にある小学校で、【廃棄される学校給食の余りを使って持ち帰り用のお弁当を作り、必要な生徒に配給する】という、新たな取組が試験的に開始されました。その取組内容を、以下にご紹介します。

インディアナ州にある小学校は、3人のスタッフと400人のボランティアで活動している地域のグループNPO Cultivateと手を組み、取組を開始した。

NPO Cultivateは、地域の学校から週3回、学校給食の余りを回収し、それ以外にも近所のケータリング会社や病院・娯楽施設などの企業から食料の余りを回収する。そして、NPO Cultivateの施設内で、回収した余った食料を使用し、栄養バランスの良い1食分のお弁当を作り冷凍する。NPO Cultivateでは、この取組を「フードレスキュー」と呼んでいる。

3月末、インディアナ州の小学校では、本来は廃棄される学校給食の余りを使い、20人の生徒に冷凍弁当を8食ずつ作って、それぞれ保温バッグに収納して配給した。

この取組はまだ試験段階で、食べ物の量などを把握するために、現時点では小規模の開始となっているが、インディアナ州にいる2万2000人の生徒の半数以上が、この取組の対象となり、最終的には、この取組を地域の21校すべてにおいて、採用したいとしています。

食品ロスの問題は、アメリカだけではなく、日本はじめ先進国の間で共通の課題となっており、この「全く異常のない余った食料のごみ箱行きを救う『フードレスキュー』」の取組は、その名の通り「食品ロス削減」のための画期的な活動といえます。

この取組に対し、アメリカでは各地から問い合わせが来ているそうです。

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2016年11月2日付 SN見聞録
「『食品ロス』を減らせ
~世界各国で、意識変革と社会的な仕組みづくりが広がっています~」
https://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/12941