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仙台市教育委員会は10月28日、「仙台市立小中学校が6月に提供した給食の主な栄養素10項目を調査した結果、小学校は3項目、中学校は4項目で栄養充足率が100％未満だった」と発表しました。

仙台市では2018年10月調査で、仙台市立小中学校で提供されている給食の1食当たりの栄養量が、国が定める学校給食摂取基準に達していなかった問題を踏まえて、2020年4月から学校給食費を小学校は1食につき45円、中学校は55円引き上げた。また、鉄分入りのヨーグルトなど栄養強化食品の使用についても初めて認めた。

しかし仙台市立小中学校の、6月提供した給食を調査した結果、充足率100％未満の項目は大きく減ったが、小学校は鉄・ビタミンB1・食物繊維の3項目、中学校はカルシウム・鉄・ビタミンB1・食物繊維の4項目が学校給食摂取基準に達していなかった。

仙台市教育委員会によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休業が、5月末まで及んだことで、購入契約を結んでいる一部の食材は返品ができず、食品ロスを防ぐため、また有効活用するために、6月・7月の献立を一部変更したことや、学校再開直後の6月3～5日、感染を防ぐ配膳方法を探るため、パンと牛乳の簡易給食を提供したことも影響しているという。

学校給食運営審議会の丹野副会長からは、「次回の調査でも、充足率が100％に届かない項目があれば、何か手を打たなければならない」との話があったということです。

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