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スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」公表 小中学生の体力さらに低下

スポーツ庁は12月24日、全国の小学5年と中学2年の男女を対象に実施した2021年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」(以下 「全国体力テスト」)を公表しました。

調査は、今年4~7月に国立私立の小学5年 約103万人、中学2年 約98万人の計 約201万人を対象に実施した。

「全国体力テスト」調査は、2008年度から実施しているが、昨年2020年度は新型コロナウイルスの影響で実施しなかったため2年ぶりだった。

全8種目の合計点(80点満点)の平均値は、下記の通りで、小中男女ともに前回2019年度より低下し、特に男子は小中ともに現在の調査方式になった2008年度以来、過去最低の点数となった。
・小学5年 男子が、52.5点(前回2019年度 53.6点)
・小学5年 女子が、54.7点(前回 〃   55.6点)
・中学2年 男子が、41.1点(前回 〃   41.6点)
・中学2年 女子が、48.4点(前回 〃   50.0点)

種目別にみると、小中男女ともに「上体起こし」「反復横とび」「20メートルシャトルラン」「持久走」が大きく低下し、持久力が要求される運動時間の長い種目ほど落ち込みが顕著だった。

また、生活習慣については体育の時間を除き1日1時間以上運動すると答えた児童生徒の割合は、小中男女とも減少した。一方で、学習以外の目的でゲームやスマホを使う時間(学習以外のスクリーンタイム)は全体的に増加し、「5時間以上」と答えた割合は、小学男子で15.9%、中学男子で14.6%だった。

スポーツ庁は体力低下の主な要因として、「①運動時間の減少、②学習以外のスクリーンタイムの増加、③肥満である児童生徒の増加が考えられ、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、更に拍車がかかった。また、感染拡大防止に伴い、学校の活動が制限されたことで、体育の授業以外での体力向上の取組が減少したことも考えられる。」としています。

詳細は、スポーツ庁ホームページ「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」より確認できます。
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00003.html