2022.02.01
新型コロナ 相次ぐ学級閉鎖で余ったパン販売 福岡市で食材廃棄を減らす取組
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学級閉鎖・学年閉鎖が相次ぎ、学校給食の食材が大量に余っています。
そんな中、福岡市では学校給食が中止となり廃棄となる食材を減らそうと、余ったパンを無駄にしないように、販売する新しい取組が行われています。
1月28日時点で、福岡市内225校のおよそ8割にあたる178校で学級閉鎖や学年閉鎖となっている。
福岡市学校給食公社によると、給食の食材は、小学校で3日前・中学校で5日前までに発注を確定する。学級閉鎖は前日の夕方に決まることが多く、キャンセルが間に合わない。
そこで食品ロスを減らそうと、福岡市学校給食公社が余ったパンを連日、学校から回収して再販売しようと企画された。
1月18日以降、福岡市の早良区役所で、米粉パンやライ麦パンなど3種類5個入った学校給食用パン詰合せが100円で販売されている。格安ということもあり販売開始から1~2時間で売り切れ、この2週間で2万2000個が売れている。
購入した人は、
「ちょうど学級閉鎖中なんで、それだったら子供には普通に給食を食べさせようかなって思って」
「とてもいいと思いますよ。飲食業やっているから、なおさら気持ちがよく分かるし、余ってももったいないし。」
「いきなり学級閉鎖になるご時世になっているので、こういう食べられるものを誰かが代わりに食べて処分しなくて済むのは、いい取り組みだなと思う。」と話している。
福岡市早良区役所では、2月1日も約2500人分の学校給食用パンが販売される見通しで、パン以外の冷凍食品や野菜などは、子ども食堂やシングルマザー団体を支援するフードバンクなどに寄付されているということです。