2025.02.19
デジタルも「正式な教科書」 紙と選択可能に 文部科学省が中教審部に提示
文部科学省の中央教育審議会デジタル教科書推進ワーキンググループ(作業部会)は、2025年2月14日「デジタル教科書」も「正式な教科書」として認める方向でまとまった中間まとめ案を提示しました。
「デジタル教科書」は、紙の教科書と同じ内容をデジタル化したもので、学習用端末で見ることができる。現在は、紙の教科書の代わりとして使える「代替教材」に位置付けられている。
中間まとめ案では、①デジタルを「正式な教科書」に位置付け、法令で定められた検定や採択、無償給与の対象とする、②紙かデジタルかは各教育委員会などが選択する、③「一部が紙、一部がデジタルで作られたハイブリッドな形態」の教科書を認めるとした。
また「デジタル教科書」を取り入れる学年について、「児童生徒の発達段階に応じて検討することが重要だ」とした。認知処理能力が未発達だとされる小学校の低学年については、「デジタル教科書」の使用を控える必要があることを示唆した。
一方、中間まとめ案では、約4割の教員が「デジタル教科書」に対し、「フリーズ、エラーへの対処やログインの手間から使いづらい」、「児童生徒が授業と関係ない操作に集中してしまう」といった課題を感じていることも指摘した。
詳細は、以下 文部科学省のアドレスから確認できます。
■デジタル教科書推進ワーキンググループ
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/100/index.html