2025.03.21
東日本大震災から14年が経過 「防災給食」の取組ご紹介
2025年3月11日で、東日本大震災から14年が経ちました。各学校では、給食を通じて災害への備えを意識するために、通常の給食の代わりに備蓄されている防災食を使用した「防災給食」が提供されました。その取組をご紹介します。
1.鹿児島大学教育学部付属小学校の取組
鹿児島大学教育学部付属小学校では、停電を想定し電気を消した教室で備蓄されていた防災食の「全学栄 救給カレー」・クラッカー・保存水が提供された。
通常の給食の代わりに備蓄されている防災食を食べるこの取組は、避難時の食事を体験し、食事のありがたみなどを感じてもらうために、東日本大震災が発生した3月11日にあわせて2015年から毎年行われている。
給食を食べた後は水道が止まっている想定で、残ったペットボトルの保存水を使用し歯磨きやうがいを実施した。
学校は、防災食である「全学栄 救給カレー」・クラッカー・保存水を、全校児童700人以上 5日間分を備蓄しており、今回の取組は学校にある古い防災食を消費し、新たに備蓄する「ローリングストック」の取組にもつながっている。
2.千葉県木更津市内の小中学校の取組
千葉県木更津市内の14の小中学校の内、木更津第一中学校では、電機やガスが使えない状況でも温めてそのまま食べられる「全学栄 救給カレー」や常温で長期保存可能なゼリーやジュースを含む「防災給食」が提供された。
木更津市給食センターによると、市では災害などに備え小中学校用に6,000食分の防災食を災害時のために備えている。
センターの担当者は「非常食を食べる体験をしておくことで、災害時でも安心して食べてもらえたら」と話している。
防災食を食べた児童生徒は、「もう少し量を食べたいと思うが、食べられるだけありがたいので大丈夫です」、「結構おいしくてプラスのイメージになった。もうちょっと、家の防災食の種類を増やしていきたいと親に伝えたい」などと、話していたということです。