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学校給食用の米価格 前年比1.3~2倍強 日本農業新聞独自の全国調査

日本農業新聞の独自の全国調査結果で、2025年4月から各市町村に販売される学校給食用の米の価格が、2024年の同期比より1.3~2倍強に上ることが分かりました。

2025年1月下旬、日本農業新聞が47都道府県の学校給食会に調査票を送付した。調査票には、供給市区町村数や供給方法・等級・仕入れ先・2024年度当初価格と新米改訂価格・2025年度当初価格・影響などの質問があり、2025年3月末までに、9割超の43学校給食会から回答があった。

9割が例年と同じ精米か炊飯での供給予定との回答だったが、米不足などから3割が「3等米も含める」と回答があった。また、仕入れ先は9割以上がJA全農などJAグループで、残りは米卸や個人農家などだった。1キロ単価については、2024年度当初で283~399円、2024年度新米時で292~591円と急上昇し、2025年度当初は過去最高額となる400~707円となった。

多くの学校給食会が仕入れ先との交渉で、学校給食用の米価格を抑えた他、地場産米を県産米へ変更を実施、精米回数を減らすなどの経費削減対応を実施したが、効果は限定的で、学校給食での米飯提供回数を減らす自治体や、副食やデザートの質の低下が進んでしまうなど、子ども達の学校給食に影響が広がっているということです。