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【続 米国食育活動“Let's Move!”・・・在米女性のレポートから】~ようやく肥満大国に改善の兆しー栄養バランスの取れたおいしい日本の学校給食を早くならってほしい~

当SN見聞録(4月21日付)で、ミシェル・オバマ大統領夫人の国家的な食育活動“Let's move!”の取組について特集させて頂きましたが、アメリカニューヨーク在住の日本人大見美砂子氏が新潟日報に、この活動について興味深い内容のレポートを掲載されましたのでご紹介します。

5月2日付新潟日報「グローバルにいがた」記事全文

“from NY「学校給食の改善 心待ち」”
米国学校給食の現状と、食育活動“Let's move!”運動の成果に期待

皆さま、アメリカの給食内容をご存じでしょうか?私の娘たちが通っている公立校のランチメニューは、月曜がトマトソースパスタ、火曜はチーズバーガー、水曜はチキンナゲットとフライドポテト、木曜はホットドッグ。金曜がピザとなり、サンクスギビングなどの特別メニュー以外は大体このパターンが繰り返されます。

もちろん、これに電子レンジで温めただけの冷凍野菜も選べるのですが、到底美味しそうとはいえないそれらの野菜をほとんどの子どもたちは食べずにゴミ箱に捨ててしまうのが現状です。

ただし、システムは小学校でもカフェテリアで購入しての給食ですのでお弁当を持参することも可能。そこで、ニューヨーク(NY)にいながら、和食生活を送っているわが家ではお弁当を持たせています。おにぎりや卵焼き、照り焼きチキンにホウレン草のおひたしなど、色とりどりのおかずが詰まったお弁当箱を見て、子どもの友達は「グルメランチだね」と言ってくれるそうです。

とはいえ、毎朝5時に起きて朝食と昼食の準備をしなければならない私には、栄養バランスの取れた日本の美味しい給食はうらやましい限りです。

肥満児童の増えるアメリカで、最近になりようやく改善の兆しが見えてきました。オバマ大統領夫人の子ども肥満解消を目指す「レッツ・ムーブ」運動です。

このプロジェクトでは今後10年にわたり、毎年10億ドル(約800億円)の予算を拠出して肥満問題の解決にあたるということだそうです。彼女の人気は高く、国民の関心も高まり着実に進行しているようです。私の自由時間確保のためにも早く実現させてもらいたいものです。 (大見氏は新潟市中央区出身 現在NYで料理関係の仕事をしている)

新潟日報社が昨年11月に開設した国際交流拠点NY事務所などを通じ、海外で暮らす新潟県関係者に毎月、現地の様子の紹介依頼をしておられます。