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『兵庫県尼崎市の学校給食がおいしいと評判!』おいしい理由をご紹介

尼崎市では小学校41校・特別支援学校1校の42校全校で、学校内に調理場を置く「自校調理方式」を採用し、完全給食を実施しています。

他府県や他市から尼崎市に転校してきた子どもたちは「学校給食がすごくおいしい!」と驚くそうです。尼崎市の学校給食が「なぜおいしい」のか、その取組をご紹介します。

1.安全安心な給食室「自校調理方式」で、バラエティーに富んだ給食を提供

平成30年度に小学校が、給食室ドライ化整備工事を完了し、スチームコンベクションオーブンを設置するなど、最新の設備が整っている。そのため、スチームコンベクションオーブンを活用した、手作りでヘルシーな「焼きもの」「蒸しもの」「デザート」など献立がバラエティーに富んでいる。

また自校炊飯により、ふっくらと温かいご飯で、主菜・副菜・汁物の三品献立の米飯給食を週3.5日実施している。

だしにこだわった料理によって4種類(けずり節、煮干し、昆布、鶏ガラ)を使い分け、だしの「うま味」を活かして、調味料を極限まで控え素材の味を引き立てた優しくて飽きのこない味に仕上げている。

シチューなどは小麦粉などからルーを手作りし、チキンカツなどの揚げ物の時は衣を給食室でつけるなど、愛情たっぷりの給食調理を実施している。

2.地産地消に力を入れ、地元の食材を活かした給食

● 週3.5日の米飯給食のお米は兵庫県産で、小松菜・しろな・ほうれん草・青ねぎなどの葉物野菜も、季節によっては尼崎産を使用している。2016年の尼崎市制100周年の際には、尼崎特産の「尼の生醤油」を使った副菜と、伝統野菜でホクホクとした甘みのある「尼いも」と尼崎産のお米を使った「尼いもご飯」を提供し、子どもたちには大好評だった。

3.子どもたち自身が、楽しみながら学ぶ給食時間の実施

 事前に栄養バランスについて指導を受けた上で、2品以上のおかずから自分に適したおかずを選ぶ「セレクト給食」や、大皿に盛ってある沢山のおかずの中から選ぶ「バイキング給食」も実施している。

尼崎市の学校給食は、だしにこだわり素材やだしのうま味を子どもたちに覚えてもらえるように、また新鮮でおいしく栄養豊富な地産地消給食を通して、子どもたちが農業や物流を知る機会を設け、食材へのありがたみを感じる「食育」の実践へもつなげています。

そして、事前に栄養バランスを指導した上で、「セレクト給食」や「バイキング給食」の楽しい給食時間を実施することで、食べる量や栄養素・栄養バランスを考える感覚を子どもたちに身に付けてもらえるような工夫もされています。

尼崎市教育委員会の管理栄養士の方は、「子どもたちが親となったとき、食の知識や楽しかった給食の思い出を次世代に伝えていってくれるようになればいい」と、子どもたちの健康を強く願って話されています。

このように、尼崎市の学校給食は教育の一環として位置付けられ、「生きた教材」となっています。

※尼崎市の学校給食の取組は、下記URLよりご確認頂けます。

・尼崎市ホームページ「小学校・特別支援学校等給食」ページURL
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/school/primary/lunch/index.html

・尼ノ学び「実はすごかった、小学校給食」ページURL
https://www.amanokuni.jp/study/school/entry-107.html