2021.08.26
文部科学省「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告 公表~ 1人1台デジタル端末「GIGAスクール構想」本格化に向け ~
2021年8月20日、文部科学省は「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方について」中間報告を公表しました。
1人1台端末環境のもと、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指し、有識者会議「学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議 新しい時代の学校施設検討部会」で行われた議論の結果がまとめられています。
今回公表された中間報告では、「Schools for the Future『未来思考』で実空間の価値を捉え直し、学校施設全体を学びの場として創造する」をコンセプトに、「学び」「生活」「共創」「安全」「環境」という5つの姿の方向性とともに、学校設置者および国における推進方策が提言されている。
「学び」の方向性としては、
●「学習空間を、均質で画一的なものから柔軟で創造的なものに転換」
●「読書・学習・情報のセンターとなる学校図書館の整備(ラーニングコモンズ)」
●「教職員の教材製作空間(スタジオ)、コミュニケーション・リフレッシュの場(ラウンジ)の整備」をあげている。
学習空間の転換については、空間相互の連続性・一体性の確保、余裕教室等を活用した教室サイズの変更、ロッカースペースの配置の工夫等、既存の面積資源の有効活用・再配分を行い、多様な学びの姿に柔軟に対応できる創造的空間の整備を推進する必要があるとしている。
学校施設整備の推進方策について、学校設置者に対し、長寿命化改修等を通じ、新しい時代の学びに対応した教育環境向上と老朽化対策を一体的に推進すること等を提言。国に対しては、「学校施設整備の優先度の可視化と計画的・効率的整備の促進」「学校施設整備のための財政支援制度の見直し・充実」「学校施設整備・活用推進のためのプラットフォームの構築」等を提言している。
文部科学省は、老朽化や統廃合による校舎の新築や増改築に合わせた整備を後押しするため、来年度予算の概算要求に関連経費を盛り込む方針ということです。
詳細は、以下 文部科学省のアドレスから確認できます。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/044/toushin/1414523_00002.htm